先日、3足目となるSPALWARTのマラソントレイルを購入しました。ブログを書いているうちにベーシックな色も欲しくなりポチッとしてしまいました。
本当にお気に入りのスニーカーで、これからもずっと履き続けて行きたいのですが、避けて通れない経年劣化。7年前に買った1足目はこの通り、ボロボロです。

使えなくなったら買い換えるという手段もありますが、4万円近くするスニーカーなので、そう簡単に買うこともできません。(←衝動買いした奴)
何か良い手段はないのだろうか・・・そうだ、自分で修理するスキルを見つけよう!
スニーカーをリペアする
ということで、完全に勢いと好奇心でスニーカーを自分でリペアしてみました。先に言っておきますが、後悔はしていません。
「靴の修理はプロに任せるべき」というのが一般的ですが、修理費用も1万円以上はするようです。そうなると新しいスニーカーを買った方が良いのでは?と考えてしまいます。
今持っている3足を自分で修理して履き続けられたら幸せだなぁということもあり、勇気を出してチャレンジしてみました。
今回手を加えたい部分は3つ。ソールが最大の難関ですが、その他は素人でもなんとかなりそうです。
- 汚れを落とす
- 破れをふさぐ
- ソールを替える
では、汚れ→破れ→ソールの順番にリペアした結果をお見せします。素人の自己満レベルですので、良い子は真似しないでください。
汚れを落とす
雨の日も風の日も履き潰したので、かなり汚れています。これでも一度、靴屋さんでクリーニングをしているのです。

3つの中で一番簡単そうな汚れ。せめてクリーニングだけでも自分でできるように、と調べたところ良いクリーナーがあるとのことで使ってみました。ジェイソンマークのエッセンシャルキットです。
ちなみに私はブラシを持っていたので、洗剤単体で購入しました。




最初は馬毛を使いましたが、途中から豚毛のブラシに変更しました。

ブラシを洗った後の水です。かなり汚れが落ちているのがわかります。
(作業中の写真を撮り忘れた私はブロガー失格だと思う)

汚れを落とす、は素人の私でも簡単にクリアできました。

古い頑固な汚れは落ちませんでしたが、これはサボっていた私が悪いです。定期的にクリーニングすれば綺麗な状態を維持できるのではないでしょうか。
破れをふさぐ
次に破れです。ソールがすり減ってしまい、かかと部分がアスファルトで削られてしまいました。どうしてこうなるまで放置したんだと過去の自分を責めたいです。

パッチシールをあてて縫い合わせることも考えましたが、良いシールが見たらず、諦めました。
とりあえず水が入らないようにふさげば良いという事でアロンアルファで応急処置です。

色は変わりましたが、簡単にふさぐことができました。このまま様子を見て、必要があれば他の手も考えてみたいと思います。

ソールを替える
最大の難関です。アウトソール、ミッドソールともに交換が必要です。
STEP1 ソールを入手
純正のソールは見当たらなかったので、ビブラム社のソールに貼り替える事にしました。楽天市場にも取り扱いはありますが、cornoさんは種類が豊富なので、用途に合ったソールを選べると思います。
今回の靴は渓流釣りやキャンプの移動の時に使用する予定です。いかにもグリップが効きそうな、こちらのソールを購入しました。いい感じです。


私はマラソントレイルの43番(27.5cm〜28.0cm)なので、アウトソールは9番にしました。少しはみ出るくらいが丁度良いと思っています。
合わせてミッドソールも購入しました。

STEP2 ソールを剥がす
ついに足を踏み入れてしまいました、もう後戻りできません。ペンチを使いながら力尽くでソールを剥がします。結構力がいるので、女性にはキツい作業だと思います。


なんとか剥がれました。中央の削れは失態です。途中で楽をしようとカッターナイフで接着剤を切るように剥がそうとしました。魚の三枚おろしのイメージです。
結局諦めてペンチの作業に戻ったのですが、その切り込みから裂けるように剥がれてしまいました。次からはペンチ一択で頑張ろうと思います。

STEP3 表面を整える
ご覧の通りかなりガタガタですので、このままでは新品のソールが接着できません。紙やすりで研磨してなるべくフラットになるように整えます。
STEP4 アウトソールを貼る
当初は、ミッドソールも交換する(部分的に埋め込む)ことを考えましたが、素材が丈夫で加工が難しかったので諦めました。
とりあえずアウトソールを貼って、かかとの隙間は後から補修剤で埋めることにしました。

アウトソールの接着剤はこちらにしました。通常のアロンアルファと違ってジェル状になっています。なんだか良さそうな気がしますが、実際のところは素人にはわかりません。


つま先から少しずつ計4回に分けて貼っていきました。シューキーパーを入れると作業がしやすいです。
貼り終わったら接着を高めるために、養生テープで固定して1日乾燥させます。

養生テープでぐるぐる巻にするのはやめたほうが良いです。スウェードが剥がれます泣

STEP5 形を整える
最後にかかとを補修剤で埋めて、余分なアウトソールをカットしたら完成です。
まずは、補修剤から。同じくシューグーのこちらを使いました。



次に余分なアウトソールをカットします。ビブラムソールは丈夫なのでカットし辛いですが、カッターナイフと気合いで乗り越えます。
完成
左がリペア済み(after )で、右がリペア無し(before )です。


パッと見はいい感じですが、近寄るとガタガタです。安定の素人クオリティ。

つま先とかかとはアウトソールが分厚いので、カットが難しかったです。
その他の部分は意外と綺麗にいけました。

アウトソールが変色しているのは接着剤の付着部分です。私は気にしませんが、気になる人もいるかもしれませんね。


汚れはジェイソンマークのおかげで気にならないレベルになりました。

まとめ
冒頭にも書きましたが、後悔はしていません。
捨てる予定の靴が、なんとか履けそうな状態にリペアできて満足しています。
- やっぱりソールの張り替えは難しい
- でも時間をかければアウトソールは交換できる
- アウトソールはカッターではなくペンチで剥がす
- アウトソールは引っ張りながらカットすると綺麗に切れる
- ミッドーソールの交換、補修は難しいのでやめた方が良い
- ミッドソールが削れる前にアウトソールを交換すべき
- 汚れはジェイソンマークに任せておけば何とかなる
最後にリペアにかかった材料費です。
- ジェイソンマーク ¥2,200
- アウトソール ¥2,728
- シューグー接着剤 ¥731
- シューグー補修剤 ¥584
合計 ¥6,243
ジェイソンマークはまだまだたっぷり残っているので、実質4,000〜5,000円でしょうか。
許容範囲です。
あとは実際に履いてみてアウトソールが剥がれないかがポイントですね。
結果は改めてTwitterで報告したいと思います。
素人にはなかなかハードルの高いスニーカーのリペアですが、クオリティに拘らなければ何とかできそうです。
皆さんも捨てる予定のスニーカーがあれば、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
コメントを残す